■□■ 私のただ単に、す・き・な・曲(不定期連載・・・) ■□■
♪ダンデライオン~遅咲きのタンポポ/松任谷由実
(ホントは、ユーミンでなく“原田知世”って書きたかったんですが)
これまで“早見優”や“三浦理恵子”とか、元アイドルばっかりを
取り上げているので、これ以上やると、人格が疑われるので(笑)。
さて、今回は、このユーミンの隠れた(?)名曲をピックアップ!
♪ゆー やけ にー (夕焼けに)
ちい さく なるー(小さくなる)
の歌いだしが、結構くすぐる名曲であります。
さっそく、この部分のコード進行を見てみましょう~♪
♪= 86 キー:E♭メジャー
1・・・●・・・2・・・●・・・
E♭(E♭・G・B♭)
F7(E♭・F・A・C)
と、こんな感じなんですが・・・。
この2小節だけでも、なんかグっときませんかね~?
グっときたアナタは・・・もちろん作曲センスがあります!
そうなんです。
このコード進行には、“ダブルドミナント”という特殊コードが
使われているからなんです。(まー、特殊でもないですが。)
「どっちが、そのダブルなんとか・・・なの?」
「それはね・・・!」(2分の1の確率です!)
という訳で、この場合<F7>がダブルドミナント
(以下DD)となってます。
DDって何? という方のために、少々説明を・・・。
(分かっている方は、飛ばして下さい。)
まず、キーが、Cメジャーの場合、<G7>がドミナントになります。
<G7>を弾いたら<C>を弾きたくなる話(第12号を参照下さい)
を以前しましたが、詳しい理屈抜きに、もう本能の世界なんですね。
<G7 → C> をまず忘れないで下さい。
そして、次に重要なのが・・・。
<G7 → C△7 、 C7 、 Cm 、 Cm7 >
の全部が成り立つということです!
実際に弾いてみて下さい。
なんか「やりきった~」、「ホっとした~」って感じませんか?
マイナーコードの場合は、「やれやれ」って感じ?
ところで、キーが、Dメジャーだったら・・・
果たしてドミナントは、何になるでしょうか?
そうです!<A7>がドミナントですね。 <A7 → D>です。
もちろん、<A7 → D7 、 Dm 、 Dm7 >です。
・・・ってな具合で、すべてのキーに当てはめて、Gメジャーの場合の
ドミナントを探してみましょう。
そうですね。<D7>がドミナントになります。
つまり<D7 → G 、 G7 、 Gm 、Gm7 >です。
ここで、もう一度、Cメジャーに話を戻します。
Cメジャーの本来のドミナントは<G7>ですが、その<G7>に対して
のドミナントが<D7>となるのです~♪
それで、<D7>のことを“ダブルドミナント”と呼ぶのです。
(頭が、コンガラガッテキタ・・・。)
めんどくさいですから、こういう風に覚えましょう。
C の次の全音、つまり D のセブンス<D7>がDDなんだ!
ダンデライオンの場合、キーがE♭メジャーですから、
次の全音のセブンス、つまり<F7>がDDとなる訳です。
前置きが、長くなりましたが・・・、
このDDが、何故、いい感じになるかというと、
<E♭> → (E♭・G・B♭)
<F7> → (F・A・C・E♭) → (E♭)+(F・A・C)
と、E♭を共通音としながらも、(F・A・C)つまり<F>が産まれて
一瞬、キーがFメジャーに転調したように聴こえるからなんです。
この感覚は、非常に大事ですから、覚えておいて下さいませ~♪
↓↓
■□■ 今日の“使えるコード進行” ■□■
♪=136 キー:Cメジャー
1・・・●・・・2・・・●・・・3・・・●・・・4・・・●・・・
C(E・G・C)
D7(D・F♯・A・C)
F△7(F・A・C・E)
Fm7(F・G♯・C・D♯)
まー、ベタな作品となってしまいましたが、誌面の関係で(笑)
2小節目の<D7>が、DDです。
一瞬、Dメジャーに転調か!?と思わせるのがポイントです。
さらに4小節目のFm7も、一瞬、マイナーに転調したのか?
と思わせるのが、ポイントですが、これはまた別の機会に!
■□■ 編集後記 ■□■
ゆくゆくまとめますが、聴いていて「おや」って思う楽曲の特徴として
★本来の構成音にない音が、必ず聞かせどころで、入っている★
があげられます。
もちろん、歌詞がいい、アレンジがいい、ルックスにつられて・・・
もありますよ。
例えば、Cメジャーの構成音は、(C、D、E、F、G、A、B)
いわゆる、ドレミファソラシド・・・ですが、あえて、シャープ
(もしくはフラット)の音をメロディーやコード進行上での
コードの中に入れこんでいるという事です。
なぜ、「おや」って思うのかと言えば・・・。
★ドレミファソラシドが、本来落ち着く構成音だからです!!★
と暴論をはいてしまいますが、まぁー、そういうことなんです(笑)
本来落ち着く構成音(スケールっていうとまた難しくなるので)
以外の音(シャープ、フラット)が入ると、本能的に、
「おや」っどうしても感じてしまうのです。
今回の“DD”も転調気味に、構成音以外の音が入るので、
そう感じてしまうのですね。
でも、ただやみくもに、シャープすればいいのかと言うと、
そうとも言えない訳で・・・。
ここが、作曲の、コード進行の奥深いところなのであります。
今後、みなさんと一緒に研究したく思います。
それでは、また次回お会いしましょう~♪
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